フロントエンジニアとWEBディレクターを兼任しているS. K.さん。案件の進行管理、各事業部との調整、数値計測を基にした提案、ワイヤーフレーム作成、修正内容の決定など、幅広い業務を担当しています。
そして、S. K.さんを含め2人のWEBディレクターで、自社サイト約20件、加盟店から依頼を受けて作成しているサイト約200件、事業統合で引き継いだサイト約100件と、非常に多くのウェブサイトを管理しています。
そんなS. K.さんですが、実はもともとエンジニアを目指していたわけではなかったといいます。
01
全く予期せぬエンジニアへの道
大学では心理学を勉強していて。コーディングは一切したことがありませんでした。でも、もともとPhotoshopなどのソフトが好きだったこともあり、途中で『心理学ではなく、デザインを学んでみたい!』と思うようになったんです。そこで大学を中退し、グラフィックの専門学校に入り直しました
就職活動では、専門学校からの紹介で、WEB制作会社にインターン生として入社。そこは社長とS. K.さんの2人のみという小さな会社でした。
WEBデザインの仕事がしたかったので、その会社に入社したのですが、程なくしてその会社がTMSグループと吸収合併することになったんです。
なので、もともとTMSグループを知っていたわけではなく、急にTMSグループの社員になった、という形でした。
それまで婚活という事業を全く意識したことがなかったので、最初は『婚活とは?』という感じでしたね。『一体何をしている会社なんだろう?』とわからないまま、入社しました
02
一から学んで作り上げた最初のWEBサイト
こうして、予期せずTMSグループに入社したS. K.さん。入社当初はWEB制作の専門知識がほとんどなかったため、できる仕事が限られていたといいます。
最初からコードを書けたわけではなく、サイトの文字修正やページの画像変更など、小さな作業から取り組み始めました。というのも、前の会社では技術的な業務よりも、雑務が中心でしたからね。『技術職なのに技術がない』という状態だったので、最初はできることが本当にありませんでした
そんなS. K.さんに、入社して数ヶ月後、大きな転機が。
当社がブライダル事業に参入することが決定し、『ラ・アーペ』というブランドを立ち上げることになりました。その時、新卒の、しかもコーディングの知識がない私に、急に『ラ・アーペのWEBサイトを作ってほしい』という話がやって来たんです。
WEBサイトの制作について、本当に何もわからない状態だったので、先輩に『WEBサイトを作るとはどういう作業なのか』を一つひとつ学んでいきました。
さらに、自分で指輪屋さんを巡り、どんな指輪屋さんがあり、どういった店舗展開をしていて、どのようなブランディングをしているかを調査。それをもとにWEBサイトの構成を考えていきました。そして、サイトに使用する写真については、自分でカメラマンさんに依頼し、撮影にも同行しました。
こうして、10ページ超のWEBサイトを一から作り上げたんです。これが入社して早々、一番大きかった仕事ですね。社会人としての仕事の進め方やブランディングに対する考え方など、デスクに座っているだけでは感じ取れない学びがたくさんありました
このように、わからないながらも必死に作り上げたWEBサイト。しかし、完成したサイトを上司に見せたところ、大きなダメ出しを受けたといいます。
『デザインはいいけど、サイトの内容が全然ダメだ』と厳しいフィードバックを受けました。でも、いただいたフィードバックから、『どういった点をもっと深く考えないといけなかったのか』を自分の中に落とし込んで、次に活かそうと思いましたね
03
WEBディレクターには全方位の知識が必要
その後、WEB制作に関する様々な視点を学んでいく中で、転換点となったのが「マーケティングの視点を得たこと」でした。
もともとWEB制作会社で働いていたので、『お客様から発注していただいたものを、発注された通りに作る』というのが基本的な考え方だと思っていました。でも、自社ブランドのWEB制作の場合、より良い魅せ方を考えた時に、それだけではダメだと気づいたんです。
そのきっかけは、WEB制作部署からマーケティング部署に異動したこと。その時、広告運用やWEB解析について学ぶことができました。『自分が作ったWEBサイトを運用するのに、こんなに広告費がかかっているんだ…』という新たな気づきがありましたね。
また、サイトを実際に使用した方の生の声を聞く機会もあり、新鮮に感じました。こういったことは、WEB制作会社では経験できなかったこと。TMSグループに入社したからこそ、たくさんのことが学べているなと思いました
そして現在、WEBディレクターとして仕事をする上では、WEBに関する全方位の知識が必要だとS. K.さんは語ります。
WEBディレクターには、WEBまわりの全ての知識が必要だと感じます。WEB制作の知識だけでなく、テストの実施方法、アナリティクスを用いた数字の解析、運用やマーケティング手法への理解が必要です。私はこれらの知識を10年間でちょっとずつ身につけ、今こうしてWEBディレクターの仕事を担っています
04
必死のヒアリングで作り上げたシステム
S. K.さんがこれまでの仕事の中で最もやりがいを感じたのは、「結婚相談所のシステム改良プロジェクト」でした。
この案件では、お客様から『会員情報や会員へのサポート状況を見やすくしてほしい』というご要望をいただきました。
社内でもこのシステムを使用している社員がいたので、まずはその社員たちに、普段どのようにこのシステムを使用しているのかヒアリング。その結果をもとに、システムの改良構成案を作成。それをまた社内で見てもらって、案をブラッシュアップしていきました。
そうしてできた案を、いざお客様にご提出。すると、『いやいや、こんな機能使わないですよ』と言われてしまったんです。
『え、そうなの?』と思い、社内に持ち帰って、もう一度様々な部署、様々なブランドの担当者にヒアリング。そうすると、『私はこう使っている』『私はこの機能はあまり使わない』と全員から違うことを言われて。結局、3、4ヶ月くらい、ヒアリングして、作って修正して、を繰り返しました
そこでS. K.さんはあることに気づきました。
『システムは人によって使い方が違う。これ、という一つの使い方はないんだ』ということに気づいたんです。
当初、お客様からは『使う機能を全部盛り込んだシステム画面にしてほしい』と言われていました。でも、それは無理だと気づいた。だから、私から『人によって使い方が違うので、使いたい機能を全部システム画面に載せるのではなくて、人によってどの機能を使うかを選択できるようなUIに変えましょう』と提案しました
こうして最終的には、使う人がそれぞれ必要な機能を選択して、画面の設定を変えられるという仕様でリリースしました。
正直、当初のご要望とは全く違うものを作った結果にはなりました。でも、使う人それぞれが自分に必要な機能を選択できる仕様にしたことで、加盟店1,300社のスタッフさん一人ひとりが、ご自身の使いたいように使えるような機能でリリースできたので、よかったと思いますね
05
会社初の育休取得者として
第一線で活躍するS. K.さんは、実はTMSグループで初めて育休を取得した社員でもあります。現在は9歳と5歳の2人の子供を育てながら、フルタイムで働いています。
最初に育休を取った時は、制度がまだ定まっていなくて、前例がなかったんです。産後半年ほどで職場復帰したのですが、実際には生後5ヶ月の時に子供を保育園に預けて、生後6ヶ月の時にはもう復帰していました。というのも、保育園に子供を預ける時、会社に出社しているという事実がないと、保育園への入園が取り消されてしまうおそれがあったんです
S. K.さんが出産後、大変な思いをしてでも仕事を続けようと思った理由は何だったのでしょうか。
先ほどお話しましたが、私は最初大学に行かせてもらったのに、途中で中退して、勝手に専門学校に入った。それで、親にすごく迷惑をかけてしまいました。それに、TMSグループに入社してからも、もともとコーディングをしたことがなかったので、先輩から一から勉強させていただいた。
ここで仕事を辞めてしまうと、親に専門学校に再入学させてもらったことも、先輩方がたくさん教えてくださったことも、全て無駄になってしまう。それはとても悔しかったので、勉強し続けて、働き続けようと思ったんです
現在では、S. K.さんの後に続いて育休を取得した社員が10人ほどいます。
1人目の子供の時は前例がなかったので、職場復帰した時の働き方は手探りでした。
当初は1日4時間の時短勤務で復帰したのですが、午前10時から午後2時まで働いて、終業後に子供をお迎えに行き、帰宅すると午後3時過ぎになる。そうすると、お昼ご飯を食べる時間がないんです。この時間の使い方だと生活が回らないな、と思いました。
試行錯誤の末、会社に希望する働き方を相談したところ、リモートワークの導入や産後復帰した社員用のシフト時間の導入など、社内制度を変えて、すごく柔軟に対応してくださったんです。そのおかげで今はフルタイム勤務ができているので、本当に助かっています
06
TMSグループに向いている人物像とは
10年以上TMSグループに勤めるS. K.さんの思う、TMSグループで活躍できる人物像とはどのようなものでしょうか。
『言われたとおりだけの仕事をしない人』ですね。自分で能動的に情報を整理し、発信して、提案ができる人が求められていると思います
こう考えるのは、S. K.さん自身がかつて先輩からもらった言葉が根底にあるといいます。
社内のチラシ作成の案件を担当した時に、WEBデザイナーの先輩から『依頼者から、チラシのデザインのここを赤くしてほしい、と言われたら、S. K.さんならどうする?』と聞かれたんです。そこで『赤くしてと言われているので、赤くします』と答えると、『それじゃあ50点だ』と言われてしまいました。
続けて先輩はこうおっしゃいました。『なぜ、依頼者が赤にしたいと思っているのかをまず考えなさい。ブランドイメージが赤だからなのか、それとも単に目立たせたいから赤なのか。目立たせたいのであれば、別の色を使う、線を引くなど、他の選択肢もあるはずだよね。
ただし、依頼者の要望を勝手に変えてはいけないよ。赤を使った案と、より良いと思う案の2案を提出して、初めてWEBデザイナーの対応として100点になるんだ』と。
この言葉はすごく印象に残っています。これ以来、依頼者の意図を汲み取ったうえで、最適な案を提案できるよう、いつも考えをめぐらせるようにしています
07
これからの目標
最後に、S. K.さんの今後の目標を聞きました。
今管理しているWEBサイトやシステムには、まだまだ改善すべきところがたくさんあります。まだまだ要望通りに作っているところもたくさんあるので、お客様の期待を大きく上回る、さらに良いものを作っていきたいですね。
そして、誰が見ても見やすい、わかりやすい仕様に磨き上げていきたいです
1日の流れ
- 10:00
朝礼・メールチェック
業務内容を確認し、メールやチャットも整理。
- 11:00
打ち合わせ・案件方針決め
制作チームへの作業依頼までを行う。
- 13:00
ランチ
- 14:00
制作チーム案件の確認・作業
進行中の案件をチェックしつつ並行で実装。
- 18:00
仕上げタスクの状況確認
その日中に仕上げるタスクを最終チェック。
- 18:30
終礼
進捗や業務報告。
- 19:30
日報を書いて退社
業務報告と振り返りを記入。